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【施設別】大人用紙おむつの正しい選び方!現場の負担と「コストの罠」を防ぐポイント
- 2026年5月22日
- コラム

「うちの施設に合ったおむつって、どれが正解なんだろう?」
そう感じながらも、長年同じ商品を使い続けている施設様は少なくありません。しかし現在、おむつ選びは単なる「消耗品の発注業務」ではなくなっています。
2024年度(令和6年度)の介護報酬改定において、「排せつ支援加算」の要件が見直されました。具体的には、LIFE(科学的介護情報システム)へのデータ提出頻度が「少なくとも6ヶ月に1回」から「少なくとも3ヶ月に1回」に変更されるなど、排泄ケアの質とデータに基づく管理が従来以上に厳しく問われる仕組みになっています。
また、「おむつ外し」だけでなく「尿道カテーテルの抜去」も新たに評価対象となるなど、より高度な排泄自立支援が求められています。
つまり、適切なおむつ選びは、利用者様のQOL(生活の質)向上にとどまらず、施設の加算取得や経営効率にも直結する重要な課題になったのです。
なぜ、施設によっておむつ選びが変わるのか?
一口に介護施設といっても、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、グループホーム、病院・介護医療院では、利用者様の状態像、ケアの目的、スタッフの体制が大きく異なります。
さらに見落とされがちな重要な視点として、「おむつ代を誰が負担しているか」が施設の種類によって異なります。この違いを理解することが、施設にとっての本当の意味での適正コスト管理につながります。
「どの施設でも同じおむつでいい」という考え方は、現場スタッフの負担増やコストの無駄につながるリスクをはらんでいます。

【施設別】おむつ選びのポイント
① 特別養護老人ホーム(特養)
要介護3以上の方が入所する特養は、寝たきりや重度認知症の方の割合が高く、「長時間の吸収力」と「肌トラブル予防」が最優先課題です。
夜間帯は交換頻度が下がるため、吸収量の多いテープ型おむつと尿取りパッドの組み合わせが基本になります。また、高齢者の皮膚は外傷や損傷が起こりやすいため、おむつかぶれや清拭による刺激を防ぐスキンケアの視点が欠かせません。
【費用負担の視点】
特養では一般的に、おむつ代は介護報酬に包括された「施設負担」となります(施設ごとの契約内容により異なる場合があります)。つまり、おむつ選びの最適化による使用枚数の削減は、施設の経費削減・利益率向上にダイレクトに直結します。また、特養・老健・介護医療院は排せつ支援加算の算定対象施設であるため、適切なおむつ選びと排泄ケアの記録管理が加算取得にも影響します。
(選定のポイント)
・長時間吸収に対応した高吸収タイプ
・背漏れ・横漏れを徹底して防ぐギャザー設計
・肌への刺激が少なく、ムレにくい通気性素材
② 有料老人ホーム(有老)
自立度の高い方から重度の方まで幅広く入居している有老では、「個別性への対応」がカギです。
歩行可能な方にテープ型を使い続けることは、自立意欲の低下につながる恐れがあります。介護現場における「排泄最優先の原則」に則り、利用者様の状態に応じた柔軟な選択が尊厳あるケアの基盤となります。
【費用負担の視点】
有老では一般的に、おむつ代は入居者様・ご家族の「全額実費負担」となるケースが多いです(施設の契約内容により異なります)。過剰なスペックのおむつを使い続けることはご家族の経済的負担を増やすため、状態に合わせた適切な見直しが、施設への満足度・信頼度向上にもつながります。なお、有老は排せつ支援加算の対象外となりますが、おむつ選びの最適化は入居者様の生活の質と施設経営の両面で重要な意味を持ちます。
(選定のポイント)
・自立度が高い方にはパンツ型(リハビリパンツ)を優先
・外出・レクリエーション時は薄型・コンパクトタイプを活用
・状態の変化に合わせられるよう、段階別に複数種類をラインナップ
③ グループホーム(認知症対応型)
認知症の方が共同生活を送るグループホームでは、「本人が自分でおむつの着脱を試みる場面」が多く、操作のしやすさが重要です。また、失禁をご自身で認識しにくいケースもあるため、生活空間を快適に保つにおいへの配慮も求められます。
【費用負担の視点】
グループホームも有老と同様、一般的におむつ代は入居者様・ご家族の「全額実費負担」となるケースが多いです(施設の契約内容により異なります)。また、グループホームは排せつ支援加算の対象外となります。だからこそ、状態に合った適切なおむつ選びによるご家族の経済的負担の軽減が、施設の信頼につながる重要な視点となります。
(選定のポイント)
・ご自身で上げ下げしやすいストレッチ性の高いパンツ型
・生活空間のにおいを抑える高機能な消臭タイプ
・尊厳に配慮した、なるべく下着に近いデザイン
④ 病院・介護医療院
医療処置が多く、体位変換や清拭の頻度が高い病院・介護医療院では、「ケアのしやすさ」と「医療的な安全性」が優先されます。拘縮などによりおむつが必要な方であっても、交換時に寝返りやお尻を上げるなど、可能な動作はご自身で行っていただくよう促すことが自立支援につながります。
【改定について】
2024年度の介護報酬改定では、排せつ支援加算において「尿道カテーテル留置からの抜去」が新たに評価対象となりました。カテーテル使用者にも対応しやすく、抜去に向けたリハビリ期・移行期にも適したおむつのラインナップ選定が、これまで以上に重要になっています。
(選定のポイント)
・体位変換時でもテープの貼り直しがしやすい設計
・褥瘡(床ずれ)リスクを下げる通気性の高い素材
・状況に応じて対応しやすい形状・サイズ展開
おむつ選びで見落としがちな「コストの罠」
安いおむつを選んだ結果、「漏れてしまうため1日の交換枚数が増え、結果的にトータルコストが高くなってしまった」「リネン交換の回数が増え、スタッフの業務を圧迫している」というケースは珍しくありません。
単純な1枚あたりの単価比較だけでなく、「1日あたりの使用枚数 × 単価」で月次コストを試算することが、本当の意味での適正コスト管理につながります。
アイノンに、まずは現状をお聞かせください
株式会社アイノンは、沖縄を中心に介護施設・病院様へ介護用品の卸販売を行っています。
「今使っているおむつが、うちの施設に本当に合っているのか確認したい」
「コストを見直しながら、スタッフの負担も改善したい」
そんなご相談からで大歓迎です。
仕入れ先との関係や現状のコストに、少しでも「このままでいいのか」と感じているなら、ぜひ一度お話を聞かせてください。現状をお伺いした上で、プロの目線から正直かつ最適なご提案をいたします。

