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大人用おむつの注意点
- 2021年3月12日
- おむつ
大人用おむつは間違った使い方をすると、肌トラブルやもれを引き起こしてしまいます。
それが被介護者の自尊心を傷つけることにもつながってしまいますので、おむつのよくある誤解や注意点を確認していきましょう。
ゆったりサイズのおむつ
パンツタイプのおむつをご本人が着脱する場合、簡単に上げ下げできるように、ひとまわり大きめのサイズのものを選ぶ方もいらっしゃいますが、大きすぎるとモレにつながる可能性があります。
パンツタイプはウエストのサイズに合わせて「ぴったりサイズ」を選ぶようにしましょう。
パッドの重ね使い
尿もれや尿量が多いからといって、パッドを何枚も重ねてあてる「重ね使い」が行なわれることがあります。
このような使い方は、重ねたパッドの厚みで下着や紙おむつの中に隙間ができてしまったり、外側の紙おむつの立体ギャザーがうまく機能せずに尿があふれ出てしまい、かえってもれやすくなり逆効果です。
また、夜間の介護負担を軽減する目的などで重ね使いをし、汚れたら、順番に抜き取るという使い方をするケースもあります。
おむつ内は湿度がとても高く、肌はふやけた状態です。そこで、パッドを抜き取るとどうなるでしょう。
ふやけて弱くなった肌に摩擦が生じ、簡単に皮膚がめくれてしまいます。
紙おむつやパッドの中には、尿を吸収する吸収体がありますが、一番外側にはバックシートがあり、吸収体で吸収した尿が外に漏れ出すのを防ぎます。
バックシートは防水フィルムでできているため、水を通しません。そのため、パッドを何枚重ねても、吸収力は上がらないのです。
パッドの重ね使いは、つけている人にとってはゴワゴワして動きにくく、通気性が阻害され、肌トラブルの原因にもなります。
パッドは重ね使いせずに、吸収回数の多いものやスピード吸収の高機能パッドなど使い分けるようにしましょう。
また、おむつは汚れていないからといって、パッドのみを交換することも衛生上おすすめできません。
おむつが汚れていなくても定期的に交換するようにしましょう。
深夜におむつ交換
おむつかぶれを予防するために、おむつの交換回数を増やすことは有効です。
しかし、夜のおむつ交換は例外です。高齢になると睡眠が浅くなったり、寝つきが悪くなります。
夜におむつを交換することによって覚醒してしまい睡眠が妨げられると、日中に眠くなってしまい活動量が減ってしまいます。
活動量が減ると寝つきが悪くなり、また夜中に起きてしまうという悪循環に陥りがちです。
深夜におむつ交換をしなくて済むように、夜間の排尿量に応じた吸収量の多いおむつを使用するようにしましょう。